はじめてプロパンガスの物件に住んで驚いたこと。それはベラボーに高額なガス代です!!間取りも生活スタイルも変えていないのにガス代が2倍ですよ・・・。
なぜプロパンガスはこんなに高いのか!その理由と対処法を解説します。
プロパンガスと都市ガスの違い
ワンルームだとオール電化の物件も多いですが、ファミリー物件になるとほとんどが都市ガスかプロパンガスの物件です。
最近は都市ガスのエリアがどんどん広がっているとはいえ、少し郊外に出ればまだまだプロパンガスを使っている物件が多いです。
そもそもプロパンガスと都市ガスの違いは何なのか。
プロパンガスは空気より重くて都市ガスは空気より軽い。
プロパンガスの主成分はブタンで都市ガスの主成分はメタン。
と、ガスそのものの違いもあるんですが、そんなことはどうでも良いんです。
普通にお湯を沸かすという点でいえばどちらのガスも同じです。
では何が違うのか。
それはガス代なんです!
プロパンガスは公共料金じゃない!
「電気・ガス・水道料金=公共料金」だと思っていたら、公共料金なのはガスの中でも「都市ガス」だけでした。
公共料金というのは国や地方公共団体が料金を決めるサービスなどを指します。
電気・都市ガス・水道の他にも鉄道やバスの運賃、郵便料金や公立学校の授業料は公共料金の扱いなんですね。
こういう生活に直結するサービスは国や地方が管理をしてぼったくりのような事が起こらないようにしてくれているというわけです。
ところがなんとプロパンガスは公共料金ではなく自由料金!
生活に必要なガスなのに公共料金ではなく自由料金なのです!
自由料金という事はガス会社が自由に値段を設定することができるということです。
プロパンのガスは自由料金だから業者の言いなりになるしかない?
ガス代を高くするのも安くするのも業者次第。
とはいえプロパンガス業者もやりたい放題というわけではありません。
なぜならプロパンガスは都市ガスと違ってたくさんのガス会社の中から利用者が好きな業者を選んで契約することができるからです。
ガス代を高くすればユーザーは他の業者と契約してしまいますから無茶な値段設定をすることはできないはずなんです。
しかし現実にはプロパンのガス代はビックリするくらい高い!
その理由は実はこういう事だったんです。
アパートのオーナーが”あえて”プロパンガスを選ぶ理由
自分が住むのであれば地域で一番安いプロパンガス会社を選びますよね?
しかしアパートではその常識が通用しません。
なぜならアパートのオーナーは”あえて”割高なプロパンガス会社と契約することによるメリットがあるからなんです。
つまりアパートで割高なプロパンガスを使う代わりに、給湯器やガス管などの設備費をガス会社が負担するという契約になっているのです。
たしかにこうすればアパートのオーナーは賃貸物件を建設する時の費用が浮くのでラッキーですよね。
ガス会社も新規のガス契約が取れるのだから設備を無償提供しても損はしません。
ガス代を高くすることで設備費などすぐに回収することができるからです。
つまり「高額なガス代を払い続ける」ということで入居者だけが損する仕組みになっているのです。
だったら「そんなガス会社はやめて入居してから安いガス会社に乗り換えれば良いじゃないか」と思うかもしれません。
しかし残念ながらそれはできないのです・・・。
賃貸物件の入居者はガス会社を選べない!
たしかに私は都市ガスと違って好きなガス会社と契約できるのがプロパンガスの特徴だと言いました。
ところがガス会社と契約しているのはアパートのオーナーなのです。
つまりアパートオーナー自身がガス会社を変更しようという意思がなければどうしようもないのです。
オーナーにガス会社の変更を促すために入居者全員でオーナーに交渉してみるという手もあります。
しかしオーナーはアパート建築時に設備の無償提供などの便宜を受けている為、入居者が望んだくらいで応じてくれないというのが現実です。
プロパンガスの料金で生活レベルを落とさないためには!
プロパンガスの物件に引越しをすると本当にガス代の高さにビックリします。
自炊が好きな人やお風呂が好きな人は特に注意が必要です。
都市ガスの物件と比較するとまったく同じ生活スタイルでもガス代2倍以上は覚悟しておく必要があります。
残念なことに引越しをしてしまったあとではどうすることもできないので、ガス代が高くなるがイヤだ!という場合にはプロパンガスの物件を避ける以外に方法はありません。
都市ガスで6千円だとしたらプロパンガスなら1万2千円。
1年で72000円の出費増になりますから、部屋探しは慎重に行う必要があります。