仕事で使っているデスクトップパソコンが2台あるのですが、これだけは引越しの際に業者には頼まずに自分で運ぶようにしています。その理由をメモ。
アグレッシブなパソコンの梱包を見てビビってしまった私
引越しの時にパソコンがどうやって梱包されるか知っていますか?業者によって多少の違いはあるものの大抵の場合はパソコン本体を毛布でくるんでガムテープで巻きます。そしてそのパソコンをトラックに載せて運ぶ。まあ普通なんですが。
自分としては命の次に大切なデーターが入っている超重要機器なのですが、引越し業者さんにとっては単なるパソコンです。精密機器としての扱いはしてくれるのですが命がけとまではいきません。だからかどうかわかりませんが、毛布の巻き方とかトラックに載せるときの感じがどうにもアグレッシブに見えてしまうんですよね・・・。
かなり分厚く毛布を巻いてくれるのでトラックの振動などがあってもおそらく大丈夫だと思います。大丈夫だとは思うんですが、万が一にもパソコンが壊れたりしてしまったらと考えるとどうにも落ち着きません。
なのでここ最近の引越しではパソコン本体だけは自分で運ぶようにしています。ダンボールの中に静電気が発生しないクッション材を大量に入れてその中にパソコンを埋めます。これで今のところ問題はありません。
パソコンが壊れても保険でカバーしてもらえるのか
誰が壊してしまったのかを証明するのが難しい
引越し業者にパソコンを運んでもらって、もしもパソコンが壊れてしまった場合はどうなるのでしょうか。実は、引越し業者は国土交通省の定めた標準引越運送約款に従って賠償してくれることになっています。
しかし、実際に賠償してもらうためには引越し作業によって故障したことを証明できなければなりません。しかしこれがなかなか難しい。たとえば、引越し作業が終わって梱包を解いてデスクの近くに設置し、パソコンの電源を入れてみたが起動しなかったとします。この時にどの段階でパソコンが故障してしまったのかを証明するというのはかなり難しいと思いませんか?
引越し業者に梱包してもらう前に自分で配線を外したとすれば、その時にすでに故障していたのかもしれないと言われてしまえば完全に否定するのは困難です。
賠償されるのは時価まで
引越し業者の過失であることが証明できたとしても安心はできません。なぜなら、賠償されるのはパソコン本体の時価までだからです。つまり新品で10万円のパソコンで引越し時点の時価が3万円だとすれば、賠償されるのは3万円までということになります。
そもそもパソコンが故障した時に困るのは「データが飛んでしまう」というリスクがあるからです。壊れたパソコンを修理して元通り使用できるようになったとしても、元のデータが飛んでしまってはどうしようもありません。
データの復旧には専門的な業者に依頼すると数十万円以上の費用がかかりますが、こういった費用というのは賠償の範囲ではないということを覚えておかなくてはいけません。
自分で運ぶのが面倒ならバックアップを取っておきましょう
とまあ少々大げさに話してしまいましたが、私の経験談としては引越し業者にパソコンを運んでもらって故障したことはありません。私が自分で運ぶのは少しでも安心したいからという精神的なものなので、普通に考えれば引越し業者にそのまま運んでもらっても問題はないと思います。
ただし万が一何かがあった場合に補償されるのがパソコン本体の時価までだと考えると、データは自分自身でしっかりとバックアップを取って管理しておくのが前提になります。