毎年1月から3月までの時期というのは部屋探しのシーズンです。特にビジネス街や大学のある駅、またはその沿線上にある不動産屋は年明けから大忙し!
お客様が増えるので不動産屋や引越し業者にとってはありがたい時期ですが、引越しを考えている人はのんびり構えていられません。なぜなら、引越しをする人にとっては他のお客は「より良い部屋」を取り合う”ライバル”だからです。
そこで元・不動産屋営業マンの私が、他の人よりも先に良い部屋を抑える「部屋探しのコツ」をお伝えしたいと思います!
その1 ネットや雑誌の情報はむしろ遮断した方が良い!
部屋探しをするにあたってまずは賃貸情報誌やネットの不動産サイトを見るという人が多いのではないでしょうか?
まず前提として情報誌やネットの広告というのはおとり広告だらけ!それを知らない素人が見ても、おとり広告に引っかかるのは目に見えています。
それに情報誌の掲載には締め切りがあるので、掲載されている物件というのは最低でも1ヶ月以上前から空室になっている部屋だということになります。
この時期に「良い部屋」が1ヶ月以上も空室のままなんてことはありません。
その2 できるだけ早く不動産屋に行く!
以前にも記事にしましたが、4月に引越しをしたいからといって直前の3月や4月に不動産屋に行っても良い物件は残っていません。
特に年に一度のこのシーズンに関していえば、早い人は年越し前の12月には新居の契約を済ませているほどです。
私が不動産営業マンをしていた頃も、1月の営業初日には行列が出来ていました。
良い部屋というのはとにかく早い者勝ちでどんどん契約されていきますから、他人を出し抜いて少しでも早く不動産屋に行くのがベストです。
その3 空き予定物件が狙い目のワケ
部屋探しをする場合には「即入居」の物件と「空き予定」の物件の2種類があることを理解しておきましょう。
即入居物件
いま現在すでに空室になっていて、すぐにでも引越しができる物件のこと。空室なので内覧をしてじっくり検討することができるのがメリット。しかし基本的には契約日から家賃発生となるため、4月からの家賃発生にこだわる場合は日割り家賃の交渉が必要になる。
空き予定物件
現在はまだ入居者が居住中だが、すでに退去予告が提出されていて空室になることが決まっている物件。人が住んでいる為内覧することができない。しかし契約日が実際の引越し日に近いため、無駄な家賃が掛からないのがメリット。
これだけを見ると内覧することができる「即入居物件」の方が安心だと思うかもしれませんがそれは違います。
それは「なぜ空室になっているのか」を考えればわかりますよね。
何が何でも中を見ないと契約できないという人は「即入居物件」の中から選ぶしかありませんが、そうでなければ「空き予定物件」の方が断然おすすめです。
不動産屋によっては過去に空室になった時に部屋の中を写真撮影してくれていたり、新築時の写真や資料を見せてもらえる可能性もあります。また、タイミングが良ければ同じマンション内にある別の部屋がリフォーム中だったりで見せてもらえる可能性もありますので、不動産屋の担当者に聞いてみると良いでしょう。
その4 新築物件を狙ってみる
新築のアパートやマンションというのは引越しの多い時期に合わせて募集開始となることが多いです。
1月の時点ではまだ完成していないので内覧できないという点では「空き予定物件」と同じですね。
ただし、新生活のスタートに新築物件を選びたいのは皆同じです。つまり競争率がもっとも高くなるということです。
新築物件を狙いたいならできるだけ早く不動産屋に駆け込みましょう。
その5 決めるのも決めないのも即決が重要
「1つの不動産屋で何件か紹介してもらったけど、他の不動産屋に行けばもっと良い物件があるんじゃないか?」
こんな風に考えてなかなか決められないという人は少なくありません。しかしこの時期にそれをやっていると、キープしておいたつもりの物件がどんどん人に取られていってしまいます。
1件目の不動産屋で紹介してもらった物件で即決できないなら、すぐに断って次の不動産屋に飛び込みましょう!決めるのも決めないのも即決が重要です!
その代わりに「この物件いいなあ」と思ったらすぐに申し込みをする決断力も重要です。
あなたが「イイ!」と思った物件は他の人も同じように気になっているのです。
この時期の部屋探しは「決断力」が命です!
いかがでしたでしょうか。
この時期の部屋探しはとにかく早い者勝ち!決断力のある人から順に、良い部屋に住む権利を手に入れていきます。
とにかく早い時期に不動産屋に行って申し込みを済ませてしまうというのが何よりの秘訣になるのです。
また早い段階で新居を決めることができれば、引越し業者への依頼も早くすることができますよね。そうすればギリギリに引越しを依頼するよりもリーズナブルな料金で引越しすることができるというのも大きなメリットになりますね。