私は賃貸不動産の営業マンをしていましたのでそれはもう大変な数の物件を見てきました。その経験の中で”これはヤバい”という物件の見分け方があるので紹介します。
ベランダでヤバい物件を見分ける方法
部屋探しでは部屋の広さやキッチン・水回りなどを中心に見てしまいがちですが、ハウスクリーニングやリフォームがきっちりとされているからといって優良物件だとは限りません。
ハウスクリーニングやリフォームだけでは完璧にできない部分、それがベランダなのです!
ということで、部屋探しの際には内装は後回しにしてまずはベランダに直行です。
【ヤバい物件-その1】ベランダにネットがかけられている物件
マンションやアパートのベランダに緑色のネットがかけられているのを見たことはありませんか?
もし部屋探しで内覧した物件のベランダにネットがかけられていたら要注意です!
あのネットは鳩除けの為に設置されているのですが、基本的に予防的な使い方はされていません。
つまり、過去に鳩被害があった物件であるということなのです。
近くに大きな公園がある物件は特に注意が必要です。
鳩が寄りやすい物件というのはネットを張ってもほとんど効果がなく、酷い場合だとネットを破って侵入してきてしまいます。
【ヤバい物件-その2】エアコン室外機に鳥のフンの跡がある物件
エアコン室外機にフンの跡があるということは現在進行形で鳩被害を受けている物件ということになります。
つまりベランダネット物件の上を行くハイレベルなヤバい物件です。
エアコンの室外機やベランダの手すりにフンの跡がないかよくチェックしてみてください。
そういった物件は前入居者が退去したらすぐにハウスクリーニングをするのであまり目立たないこともありますが、よく見ると500円玉サイズの跡が見えることがあります。
その跡を見つけたらビンゴです。
実際に体験した酷いケースだと、お客様の案内中にベランダを開けたら鳩2匹が室内に入ってきて大暴れしたことがあります。
ベランダに目をやるとエアコン室外機の下の巣にヒナが数匹いました。
どうやらヒナを守ろうと親鳩が大暴れしていたようです。
【ヤバい物件-その3】ベランダが臭い
これは物件そのものの問題ということではなく、近隣の入居者に問題があるケースです。
ベランダにゴミを溜める人がいるのですが、夏場だと生ごみが腐って異臭を放つことがあります。
ベランダから両隣をチラ見してベランダが汚い場合は要注意です。
これも実際にあったケースですが、隣の部屋のベランダで大量のウジ虫が発生し、両隣の部屋のベランダまで虫被害が出たというのを見たことがあります。
ウジ虫自体は簡単に駆除できるのですが、同時にゴキブリが湧いたりしたらかなりキツいですよね。
それを回避するためにもまずはベランダで異臭がしないか、両隣のベランダが怪しくないかをチェックしておきましょう。
【ヤバい物件-その4】向かいの部屋に手が届く
部屋のベランダから向かいのマンションの窓やベランダに手が届くような物件があります。
それだけ壁が近いのですから当然日当たりが悪く湿気も多くなります。
湿気が多くなるということは壁紙(クロス)や押入れがカビだらけになってしまうので、前入居者の退去後には全面リフォームを行う必要があります。
内装がキレイだからといって油断できないタイプの物件ですね。
あとこういった物件は敷金礼金ゼロで募集していることが多いのですが、退去の際には全室のクロス張り替え費用を請求される可能性が高いので注意が必要です。
まあ、それ以前に向かいの部屋とあまりにも近いというのはセキュリティ上問題アリですよね。
男性でも避けたいところですがファミリーや女性の1人暮らしでは絶対に避けておきたいヤバい物件です。
鳩除けネット搭載のマンションはおすすめできかねます
部屋探しの際はベランダでこれだけのチェックをするだけで、ヤバい物件を回避することができるようになります。
特に鳩除けネットはマンションの外からでも確認できますから必ず覚えておいてください。
少しでも安く引越しをしたい気持ちはわかりますが、何年も暮らす部屋が”ヤバい物件”だと精神衛生上もよろしくありません。
そのため入居費用の出費はある程度諦めて、引越し費用を徹底的にケチるのがおすすめです。