彼氏や彼女と交際がはじまって数か月。
ラブラブな2人は将来の結婚を見据えて「同棲してみる?」なんて話になるかもしれません。
そこで今回は「同棲をはじめる前に知っておきたいお金のこと」について解説したいと思います。
同棲のメリットとデメリットを理解しておく
お互いに離れて暮らしていると仕事や学校が忙しくてなかなか会えない時期があったり、終電の時間を気にしながらデートをしたりしないといけません。
2人が「もっとずっと一緒にいたい!」と考えるようになると、おのずと同棲の話が出てきたりするんですよね。
同棲をスタートすれば仕事や学校以外のほとんどの時間を彼氏・彼女と一緒に過ごすことができるようになります。
毎朝同じ時間に起きて、一緒に朝食を取り、仕事が終われば2人で夕食を食べて、毎日一緒にテレビやDVD鑑賞をして、同じベッドで寝る。
まさにラブラブの2人にとっては夢のような生活です。
しかし同棲というのはこれまで別々に暮らしていた人間が生活を共にするということですから、良いことばかりではないということも知っておかなければなりません。
そこでまずは同棲のメリットとデメリットを知っておきましょう。
同棲のメリット
結婚生活がどんな感じになるのかわかる
同棲をせずにいきなり結婚してしまって「思っていたのと違う」なんてことになったら大変です。
婚姻届けを出して結婚をすると簡単にはやり直しはできません。
その点、同棲生活をしておけば結婚後の毎日もイメージしやすくなるというメリットがあります。
貯金がしやすくなる
それぞれ1人暮らしをするよりもかなり生活費を節約することができます。
家賃や光熱費は1部屋分で済みますし、自炊をすれば食費もかなり抑えられます。
また、お互いの部屋を行き来するために必要だったタクシー代や電車代もかからなくなります。
毎晩スマホで長電話していたとすればその電話代も節約できますね。
同棲をするとこういった費用が掛からなくなるので、経済的に余裕ができて貯金がしやすくなるというメリットがあります。
結婚はお金がかかりますから、賢く貯金ができるいうのは同棲の大きなメリットです。
女性は1人暮らしするよりも防犯面で安心
彼女が1人暮らしをしている場合であれば、同棲することで防犯面でのメリットもありますね。
女性の1人暮らしはストーカーに狙われた時にも対処が難しいですが、男性と一緒に生活をすればストーカーに狙われるリスクもかなり小さくなるはずです。
同棲のデメリット
見られたくない部分が見られるかも
彼女や彼氏の前ではオナラをしない!
そんな人もいるかと思います。
しかし同棲生活がはじまったあとにもそれを維持するのは結構大変です。
今は1人暮らしだからと安心して鼻クソをほじくりまくっているアナタ。
誰も見ていないことをいいことにワキ毛をジョリジョリしているアナタ。
同棲がはじまると、そういった恥ずかしい部分を見られるかもしれないということを覚悟しておきましょう。
また、相手のそういう部分が見えるようになるという点も注意が必要です。
同棲で揉めないためには寛大な心を持って生活することが大切ですね。

結婚のタイミングを逃してしまう恐れがある
同棲に慣れてしまうとどのタイミングで結婚を切り出せばよいかわからなくなってしまう人もいます。
ずるずると何年も同棲生活をしていくうちにマンネリ化してしまって別れるでもなく結婚するでもない、みたいな生活になってしまうのは避けたいですよね。
元々結婚するつもりがないカップルならそれでも良いのですが、将来結婚するための予行として同棲をするという場合は「〇年同棲生活をしてから結婚をする」とか「〇万円貯金できたら結婚する」というような決まり事を作っておくのが良いかもしれません。

プライベートな時間が作りにくくなる
同棲生活がスタートすると2人の時間が増える一方で、お互いのプライベートな時間は少なくなってしまいます。
これまでのようにしょっちゅう友達や同僚と飲みに行ったり女子会をするのも難しくなることが多いです。
また、1人の部屋ではなくなるのでプライベートな友達を部屋に呼ぶにくくなったりもしますね。
2人の共通の友人であればそんなことはありませんが、そうでない場合は呼ばれるお友達も気を遣ってしまうかもしれません。

【重要】生活費やお金にまつわるトラブルが起こりがち
同棲生活でトラブルになりやすいのがお金のことです。
生活費はどちらか一方が負担するのか、それとも割り勘をするのか。
割り勘するとしたらどうやって金額を決めるのか。
そういったことをきちんと決めておかないと、後でケンカの原因になってしまうかもしれません。
特に将来の結婚を見越して同棲をはじめるような場合には、最初にきちんと話し合って細かいことまでルールを決めておく必要があります。

同棲生活をはじめる前に!
同棲をはじめるのに必要な初期費用
同棲生活をはじめるにのに必要な費用は主に、入居費用・引越し代・家具代の3つです。
それぞれどれくらいの予算が必要か説明します。
入居費用は家賃の5か月分くらい
不動産屋さんで部屋を借りる際にかかるのが入居費用です。
その内訳は大体以下のような感じになります。
- 敷金・・・家賃の1か月分
- 礼金・・・家賃の1か月分
- 前家賃・・・家賃の1か月分
- 仲介手数料・・・家賃の1か月分
- その他の費用・・・火災保険、保証料など
前家賃って?
最近は敷金礼金ゼロ円の物件も増えてきているので、そういった物件の中から選ぶようにすれば入居費用を抑えることができます。
火災保険や保証料はどの物件でもほぼ必須になりますが、殺虫消毒代とか鍵交換代というのはほとんどが不動産屋さん独自の余計なサービスなので可能であれば拒否するようにしましょう。(※中には本当に必要なケースもあります)
ということで新居にかかる入居費用は家賃のおよそ5か月分くらいあれば足りるということになります。
家賃が5万円の部屋であれば25万円、10万円の部屋であれば50万円くらい必要になるということですね。
引越し代は2人分かかるのでうまく節約しよう
2人がそれぞれ別の場所から新居に引越しをすることになるので引越し代が2重にかかってしまいます。
1人暮らしの荷物量で近隣エリアへ引越しする場合、1人だったら5万円で足りるところが2人分で10万円かかることになります。
大型の家具がなければ単身引越しパックや宅急便のようなサービスを使って安く済ませることができる場合もあるので、できるだけ荷物を少なくして引越しに臨みたいですよね。
それから、同棲をするようになるといらなくなる家財道具がたくさんでてくるはずです。
例えば冷蔵庫やテレビ・テレビ台なのは1つでいいので、どちらか一方を処分するようにしましょう。
新居に運び入れてから処分すると無駄なお金がかかることになるので、どちらの家財道具を持っていくのかを事前に決めておくと良いですね。
最終的に運ぶ荷物の量が決まったら一括見積サイトで一番安く引越しできる業者を見つます。
引越し代は業者によって全然料金が違います。
ある業者は20万円と言ってきたのに別の業者なら6万円ということもザラです。
ですので一社だけで見積もりを取ろうとするのは絶対に止めておきましょう。
家具や生活用品の購入
新居に引越しをしたら家具や家財道具が必要になることもあります。
ワンルームマンションには照明器具やエアコンが最初から設置されていることが多いですが、2LDKなどのファミリー物件の場合は照明器具やエアコンはほとんど付いていません。
なので入居までにネット通販で注文しておくか家電量販店などで手配をしておく必要があります。
例えばエアコンの場合6帖用の小さいタイプの最安モデルをネットで買えば4万円位。
それとは別にエアコンの取り付け工事費が15,000円~20,000円位かかるので、エアコン1台につき大体6万円位かかることになります。
2LDKの場合だとリビングと寝室に1台ずつ取り付けるとしてエアコン代が12万円ほど必要になる計算ですね。
全室に取り付ければもう1台分必要になりますし、逆にエアコンは付けない!という場合にはその分の費用が浮くことになります。
また、現在住んでいる部屋のエアコンを取り外して持っていく場合は、エアコンの取り外しと取り付けでダブルに費用が掛かります。
照明器具はネットで安いのを探せば4,000円くらいから見つかります。
リビングに1つと各部屋に1つずつの合計3つなので、最低限のもので揃えれば12,000円くらいで買えるはずです。
その他にも部屋に合わせていろいろ買い替えるとなればそれだけ費用がかかるわけですが、引越しに関して絶対に必要になるであろうエアコンと照明器具だけでも大体10~15万円位の費用がかかると思っておいた方がよさそうです。
同棲生活に2LDKの間取りが人気の理由
同棲生活をスタートする場合にはどれくらいの広さの部屋を借りるかということも決めなくてはいけません。
部屋は広いに越したことはないのですが、広くなるということはそれなりに家賃も高くなるということです。
広さと家賃のバランスをどうやって調整するかが悩みどころですよね。
不動産営業マンをしていた頃の経験でいえば、若い同棲カップルは比較的リーズナブルな1DKとか1LDKくらいの部屋を借りることが多く、結婚を視野に入れたカップルであれば2DKとか2LDKといった広めの部屋を借りることが多かったように思います。

http://bridal.suumo.jp/contents/data/kanto/futari.html
2DKや2LDKの広さがあれば同棲する中でも最低限のプライバシーを確保することができるのが人気の理由ではないかと思います。
2DKと2LDKの間取りの違いはリビングが広いかどうかです。
あくまでも一般論ですが、LDK(リビング・ダイニングキッチン)の場合は大体8帖以上あってダイニングテーブルとソファが両方おける広さ、DK(ダイニングキッチン)の場合は6帖くらいでダイニングテーブルのセットのみ、もしくはソファのセットのみが置けるくらいの広さという感じになります。
キッチン部分は冷蔵庫などの家具を置いていくと思っているより狭くなってしまうので、リビングでのんびりDVD鑑賞したいと考える場合はLDKの広さを選ぶのが良いでしょう。
またキッチン部分では食事しかしないという場合には広さは必要ないのでDKの物件でも問題なさそうです。
あと部屋探しで注意しておきたいのが「収納の多さ」です。
2人分の生活道具を持ち込むことになるので収納はいくらあっても無駄になりません。
最低でも各部屋に押入れ一間分の収納スペースがなければ、クローゼットやタンスを別途購入しないといけなくなります。
そうなると費用も余分にかかりますし生活スペースも狭くなってしまうので、部屋探しをする際には収納の多さもしっかりチェックしておきましょう。
同棲がスタートしたら生活費はどうする?
同棲に失敗ために一番重要なことは「生活費についての取り決め」をきちんとしておくことです。
それぞれのスマホ代などは個人でやりくりすれば良いのですが、家賃、電気代、ガス代、水道代、食費といった共同生活でかかる費用はそうはいきません。
これらの費用の分担については同棲をスタートする前にきちんと決めておけば余計なケンカなどをせずに済みます。
生活費を割り勘にするパターン
家賃や光熱費などの生活費を毎月二等分して割り勘にするパターンです。
現状2人とも仕事をしていてこれからもずっと仕事を続けるつもりなら割り勘にしても良いかもしれません。
ただしこの場合は「ちょっと付き合いが多くてお金使いすぎたから今月だけお願い!」みたいなことを言い出すとケンカの原因になるので注意が必要です。
生活費を分担するパターン
家賃は彼氏が支払って光熱費と食費は彼女が支払う、というように生活費を分担するパターンです。
家賃と光熱費がイコールになることはないでしょうから多少の不公平感はあるかもしれませんが、収入の多い方が生活費も多く支払うという点では合理的な分担方法だと言えるかもしれません。
生活費を片方が全部負担するパターン
将来結婚を考えていて結婚後は専業主婦(または主夫)になる予定ならば、同棲の段階から生活費のすべてを一方が負担するというのも結婚後の生活をイメージするには良いかもしれません。
ただしその場合は生活費の負担のない方は毎月いくら貯金するなど決めておいて、2人の結婚資金を貯めるというような目的を持つことが大切です。
同棲生活を成功させるには
同棲にしろ結婚にしろ、お金のことをうやむやにしているとトラブルの原因になります。
同棲生活をより楽しいものにするためにも、最初の段階でしっかりとルールを決めておくことが重要ですね。
あとは引越しをいかに安く済ませるかが腕の見せ所です!